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沖縄民謡と世界の民謡が混じりあうとき

March 25, 2019

沖縄を拠点に、タイ、アフリカ、ヨーロッパなどで精力的に演奏活動を続ける堀内加奈子。 沖縄民謡と異国の民謡をまぜ合わせ、あたらしくもなつかしい音楽を自然に紡ぎだす彼女に話を聞いた。

(2015年インタビュー)

 

 

 

───沖縄出身ではない堀内さんが沖縄民謡に出会ったきっかけは?

 

 東京で働いていたときです。もともと海外に行ってみたかったのですが、ただ旅行するだけでなく、何か持っていけたらなと考えていて。沖縄民謡をやっている方を見たときに「あぁ、これを持って海外にいけたらいいなぁ。」って漠然と感じたんですね。そして23歳のときに退職して沖縄に行ったのですが、運よく有名な師匠(沖縄の民謡界の巨匠、大城美佐子さん)のところに従事できたんです。すぐに三線を習ったわけではなく、大城さんの民謡酒場で働きながらお囃子を覚えて順々に修行を重ねていきました。気づいたら2〜3年いて、三線も弾けるようになってきました。その後、県外に出たり海外演奏などを続けていくうちに更にどっぷりはまっていきました。

 

───海外での反応は?

 

 言葉が理解できなくてもノリで聞いてくれて興味を持ってもらえます。逆に日本国内では、歌詞の意味を考えながら聞く感じがあると思います。タイ人にとってのモーラムも同じだと思うのですが。

 

KANAKO HORIUCHI in Bangkok by MAZIRU (Pakunum)

 

───12月にバンコクでモーラムとのライブがありますが、演奏曲は決まってきていますか?

 

 お互いの曲を交換して、これをやろっかと話をしています。違和感なくできそうな気がします。作り込むというよりは、もっと気軽にお互いに合わせる感じで。以前から沖縄民謡とモーラムは合いそうだなと思っていたので、今回コラボレーションするのがとても楽しみです。

 

───はじめてモーラムを聞いた時に感じたこととかありますか?

 

 昨年タイで聞いた時に、沖縄民謡と共通するところがあるなと感じました。特にフレーズを繰り返すところが似てるなって。踊り方とかも手を上げて踊るところとか、近いなと思いました。

 

───他の国の民謡にも共通していると感じますか?

 

 サンバとかもそうですね。繰り返しってノリやすいんですよね。手拍子も打ちやすいし。その「ノリやすさ」をうまく取り入れているのがクラブミュージックだと思います。知らなくても踊れる。今流行っているクラブミュージックを聞いても、「民謡だー」って感じるようになりました。民謡ってポップスとかよりも、もっと民衆的なんだろうなって、他の国に行っても思います。メロディーがポップス寄りになればなるほど、民謡らしさは薄れていくんですけどね。

 

───アルバム「花想い」(ハナウムイ)について聞かせてください。

 

 5年前に世界中を旅していた際に、セネガルでコラ(アフリカの伝統弦楽器)を演奏するサホーさんと出会いました。そこで、サホーさんと海の音がざざーんって聞こえるような波打ち際で一緒に演奏したんですね。リハーサル無しで一緒に音を出してみたら自然に音が合ってしまった。その曲が「花想い」(アルバム3曲目)だったんです。その時の驚きと感覚が消えず、セネガルを再訪してレコーディングしたのがこのアルバムです。ほとんどの曲がスタジオで一発録りなんです。

 

セネガルの伝統弦楽器「コラ」と沖縄の伝統楽器「三線」のコラボレーションアルバム。単身セネガルに渡り、ほぼ全ての曲を現地のスタジオで一発録音で仕上げた意欲作。日本各地のCDショップ、iTunes Storeで入手可能。

 

 

───きっかけは、旅先での偶然だったんですね。

 

 はい。言葉がわからないので、細かい打合せもできません。とりあえず、サホーさんと合わせてみたら合っちゃった、みたいな感じだったんです。お互いに自分の音楽を好きなようにやったらね。ちなみに、このアルバムの制作中から、次に沖縄民謡とコラボレーションするんだったらタイの音楽かなって思ってたんです。

 

───音楽を作る際の意識していることはありますか?

 

 聴きやすいっていうのが民謡だと思うので、複雑にし過ぎず、キャッチーに分かりやすく作りたいなと思っています。ポップスっぽいものを作ることもありますが、生活の中で生まれる民謡というか、身近なものになるように意識して作っています。

 

KANAKO HORIUCHI in Bangkok by MAZIRU (Klong Sarn)

 

 

───未だに沖縄民謡の修行を続けているとのことですが、今でも難しいなと思うこはありますか。

 

 言葉のニュアンス……ただ綺麗に歌うだけではなく、語っているように歌えるレベルになるまでは、まだまだかかるなというのはあります。語るような感じでもっと歌えるようになれればなって。沖縄民謡って語りなんです。物語があったりとか、そこの土地を説明していたり、情景を言っていたりするんです。そういうことを伝えるのが難しいなって。

 

───今の堀内さんにとって沖縄民謡とはどういうものですか?

 

 自分が伝えられるもの。音楽を通して人ともっと共有して、沖縄民謡をもっと一緒にできたらなって。日本の中に留まるんじゃなくて、海外に持って行ったら面白いなというのがあったんで、世界中の音楽と一緒にやっていけたらいいなと思います。

 

───次のライブに向けて、一言。

 

ぜひ、一緒に踊りましょう!!踊りましょう!!!

 

 

 

2017年にバンコクで開催された「沖縄PRナイト in thailand」

 

 

 

───今回、モーラムを中心に話を聞いてきたのだが、音楽を通して語ることや、生活に身近であることなど、似たところがあったのが印象的だった。言葉がわからなくても、音楽として楽しみ伝える、それがモーラムだったり、民謡なのだと。バンコクで開催されるモーラムと沖縄民謡のコラボレーションでどんな音を聴かせてくれるのか楽しみだ。

(MAZIRU / 2015年インタビュー)

 

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