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沖縄x京都xタイが混じる音楽の饗宴。MAZIRU MUSIC 2015

August 4, 2018

1年に1度、乾期の訪れとともに開催されるMAZIRU MUSIC。土地を超えた民族音楽同士、伝統とモダンが時空を超えて音楽が交じる(混じる)ライブイベントだ。2015年度は、沖縄、京都、タイの音楽家を迎えての饗宴。約300人の観客が交じり合い、音に酔いしれた夜となった。

 

プラカノンにあるHOF ART RESIDENCYの屋上階(現在閉館)に、サウンドシステムとバーを持ち込んだ特設会場は、開放的で人と人が繋がりやすいちょうどいいサイズ感。屋上の高さの目線で眺めるバンコクの雑多な街並がいい背景になり、ゆったりとした空気を演出していた。

 

18時会場、タイらしいのんびりとしたペースで人が集まってきた。日が暮れた頃、沖縄民謡奏者の堀内加奈子と仲村和子のライブが始まった。会場のあちこちで談笑していた観客をゆっくりと引きつけるようなテンポで鳴り出した三線(さんしん)の音。生活の中でシンプルに染み渡るキャッチーさが民謡の肝だという彼女のライブは、気付けば全員が舞台に引き込まれ釘付けになる程の流石のパフォーマンスだった。  

 

 

観客が更に増え出した頃、モーラムとレゲエをフレッシュな感覚でミックスするタイの新世代バンドSiang Hong Lionsが登場。強力な低音のリズムを、モーラム独特の甲高いボーカルが乗りこなし、ケーンの音がモーラムトランス感を加速させる。ボーカルのモーケーンが「モーラムはイサーン地方の伝統的な音楽で、どうしても一般的には受け入れてもらいにくい。」とライブ前に語っていたが、現代的な感覚でアップデートされたモーラムパフォーマンスは、観客を大いに盛り上げていた。  
 

民族音楽の饗宴は、心を高揚させる開放的な時間だった


上がり切った観客を一旦落ち着かせるかのようにゆったりと艶のあるビートで始まったBasedonKyotoは京都発の2人組のユニット。ギターとラップトップというシンプルな構成ながら、ハウスミュージック、ダブステップ、アンビエント、ダブ、ファンク、民謡……様々な音楽の要素がオーロラのように変化していくマジカルなライブで、会場は踊りに没頭する人々の美しい光景に変わっていた。  

 

 

 

そして、今回の最大の見所、出演者全員でのセッションタイム。それぞれの持ち味が一体となり、聞いたことのあるような、ないような、不思議と懐かしい世界観を作り出していた。観客たちは沖縄の踊りなのか、タイの踊りなのか、両手をあげて踊り狂い、まるで知らない場所の盆踊りに紛れ込んだような気分なっていた。知らない横の人とも一緒に踊り、ひとつになったような感覚で、気がついたときには夢の競演は終わっていた。その場を惜しむかのように、ゆっくりと人が去っていった夜だった。また、いつかこの不思議な饗宴に出会えるのだろうか。

 

 

 

 Photo: Yoko Sakamoto

 

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