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森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介「LIVE BONE」バンコク公演

August 8, 2018

日本で2010年にスタートした「LIVE BONE」が、2016年7月にはバンコクのBACCでも開催された。体のパーツをテーマにした"ひびのこづえ"の衣装、リズミカルかつ重厚感のある"川瀬浩介(かわせ こうすけ)"のサウンド、そして"森山開次(もりやま かいじ)"の圧倒的な身体表現が一体化したダンスパフォーマンスは、会場に訪れた人たちを不思議な世界に連れていってくれた。

LIVE BONE in Bangkok公演後インタビューはこちらから

 

 

大人も子供も巻き込んで、観客と一緒に作り上げていくLIVE BONE

 

少し怖くも感じる、低く耳に残る特徴的な音が、突然会場に鳴り響いた。ステージをぐるりと囲んで座る観客がざわめき、一斉にみんなが周りを見渡した。会場の入り口には、恐竜を彷彿させる被りものと爬虫類の尻尾の骨みたいなものを纏った森山が音ともに、ゆっくりゆっくりとステージに向かってきていた。

 

 

コツコツコツコツ、ボーンボーン、コツコツ、ボーンボーン……。

 

 

音に合わせて時折見せる森山のコミカルな動きが、「骨」という意味の怖い音をもかわいらしく感じさせた頃、ステージに到着。そのまま一気にステージを駆け巡った。しなやかで独特な動きは迫力があり観客を一気に引き込んでいく。その気迫に思わず泣き出す子供もいたが、それに気づいた森山は、被り物の中からウィンクしてみせたり、戯けてみせたり……森山の子供への愛が垣間見えた。

 

ステージ中央に吊るされた内臓をモチーフとした衣裳を纏って、内臓の働きを森山が全身を使いさらに表現していく。観客席の子供に内臓の衣裳を被せたり、ステージに連れ出したり、次の動きの予測ができない舞台だ。シリアスな動きから真似したくなるような面白い動きまで、次は何をするんだろうというワクワクだけがずっと続くと思っていた。しかし、大人たちは、素直に怖がったり笑ったりしている子供たちの横で、骨と内臓で表現している「生と死」を感じずにはいられなかった。子供向けの舞台かと思っていたがそんなことは全くない。むしろ大人の方が最後まで見入ってしまっていたのではないだろうか。

 

 

ひびのが言っていた。「人間の生や死を迎えることをメッセージとして作っていて、それは子供でも大人でもわかること。」と。そして、川瀬が「子供が楽しんでくれてよかったな。『あれ?子供を楽しませるために来た大人が泣いてる?』みたいな状況が作れたらいいなと思っていた。」と教えてくれた。観客に作り手の思いそのままが伝わっていた。  舞台が終了した後はなんだかボーっと考えてしてしまった。空間に飾られていた衣裳とコミカルな動き、独特な音のせいなのか、なんだか夢の世界にいたような、自分自身もこの舞台の一部になっていたような不思議な感覚が残った。

 

 

インタビューで「舞台での動きは決めていないんです。大まかな流れは決まっていますが、細かい動きは即興です。子供とコミュニケーションをする場面は、子供の反応によって変えないといけないので、その場の感覚で動きます。子供に拒否されるときもあれば、ノってくれる時もある。そこは毎回ライブとしてやっています。出会ってコミュニケーションをとりながら、最後まで作っていく。その時々のちょっとした違いを楽しんでやる演目です。」と森山は言う。

 

その違いをまた見に、そして、あの独特な空間にもう一度入ってみたくなった。

 

 

 

Photo: 国際交流基金バンコク日本文化センター提供 / YOKO

 

 

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